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30 医学部・医学研究科・保健学研究科 >
30e-2 博士論文(大学院保健学研究科) >
平成28年度 >

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タイトル: Analysis of the CT scan-induced human chromosome aberration
その他のタイトル: CTスキャンにより誘発されるヒト染色体異常の解析
著者: 阿部, 悠
著者所属: 弘前大学大学院保健学研究科
発行日: 23-Mar-2017
DOI: https://academic.oup.com/jrr/article-lookup/doi/10.1093/jrr/rrv090
抄録: CTは非常に優れた診断機器であり、日本は世界の中でも有数のCT保有大国である。CT検査によって生じる被ばく線量はごくわずかなものであるが、低線量被ばくの健康影響に関する報告は年々増加しており、小児期におけるCT検査で白血病などの発がんリスクが増加するといった報告もある。低線量の被ばくに関しては、生物学的線量評価法のゴールドスタンダードである二動原体染色体(dicentric chromosome: Dic)解析(dicentric chromosome assay: DCA)による被ばく量評価の報告もある。我々は低線量医療被ばくの中でも比較的線量の高いCT検査(数mGy~数十mGy)による染色体異常頻度の変化について、ギムザ染色およびFISH法によるDCAおよびペインティング法による1番、2番、4番染色体の転座解析を行った。また、低線量被ばくにおける各解析方法の有用性についても検討した。 対象者は福島県立医大を受診した62~83歳までの男女12名(男性3名、女性9名、平均71歳)。CT前後の末梢血リンパ球から作製した染色体標本を各解析方法(ギムザ法、Centromere-FISH法、ペインティング法)につき2,000 メタフェース以上解析した。 結果、ギムザ法、Centromere-FISH法ともに1回のCT後にDic数の有意な増加が認められた。一方で転座解析ではDic数よりも多くの転座が認められたが1回のCT前後では有意な転座数の増加は認められなかった。また各解析法ともに過去に放射線治療・化学療法を行った群と行っていない群に分けて比較したが、CT前の時点での染色体異常頻度に有意な差は認められなかった。またDCAでは2,000 メタフェースの解析で両解析法のDic増加量が相関し、Centromere-FISH法では1,000 メタフェースでも評価ができる可能性が示唆された。一方、Dic増加量と推定線量間では相関が認められず、現状ではDCAによる100 mGy未満の放射線被ばくによる染色体異常の検出は可能だが、定量的な評価は難しいことが示唆された。 本研究結果から、1回のCTスキャンによって染色体切断が誘発されることが示唆された。しかし、染色体転座の有意な増加は認められなかった。この点から、CTスキャンによる放射線被ばくの発がんへの寄与は小さいものと考えられる。また、CT検査範囲は染色体異常の誘発に影響を及ぼす要因の1つとして考えられたが、本研究ではサンプル数が少ないことからCTスキャンによる染色体異常誘発因子として同定することはできなかった。本研究結果は、DCAがCT検査(100 mSv未満)による放射線被ばくを評価するのに有用であることを示唆するものであるが、ギムザ法、Centromere-FISH法のどちらの解析法においても2,000 メタフェース以上の解析が必要である。
内容記述: https://www.nature.com/articles/srep13882
URI: http://hdl.handle.net/10129/6138
テキストバージョン: author
学位授与番号: 11101A070
学位授与年月日: 2017-03-23
学位名: 博士(保健学)
学位授与機関: 弘前大学
出現コレクション:平成28年度

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